イタリア旅行5日目 ベネツィア〜フィレンツェへ
朝7時、ベネツィアの教会の鐘が一斉に鳴る。ベネツィアではこの鐘の音で目が覚めた。早朝、雨が降ったよう。空は曇り空。地面が濡れている。

今日は10時に出発の予定。朝食をとってからでも時間がまだあるので、最後に雨上がりのベネツィアの街を散歩。ベネツィアでは当たり前のことなんだろうけど、ここは船が移動の手段なので車を一台も見かけなかった。食料や生活必需品は陸地から船で運搬して、ベネツィアに着いたらさらにリアカーに積み替えて各所に運ぶのでやっぱり物価も高くなるらしい。でも一日中車を見ない、車の走る音を聞かないと言うのは結構貴重な時間だと思う。
今朝も狭い道を忙しそうにリヤカーを押す人たちを本当に良く見かけた。ごみの収集も毎日行われていて、こちらもごみ収集カーでなく人力のリヤカーで行われる。
雨のせいかどうかは分からないけど、今朝の運河は昨日と比べると水かさがすごく増えていた。サンマルコ広場では巨大な水溜り。近寄ってみたら雨が降ってできた水溜りでなく、石の隙間から染み出た海水だと分かった。石の隙間からボコボコ水が吹き上がってるのが見て取れた。昨日はハトばかりで一匹も見かけなかったカモメが水溜りの上にたたずんでいる。

リアルト橋より。昨日、晴れた朝に見たのと同じ風景。晴れた時は朝日で壁がオレンジ色ですごくきれいだった。曇りの日はしっとりした感じ。

市場の近くの船着場も水がだいぶ上がってきてた。

市場。晴れたときと曇りのときとでは野菜や果物の色の見え方がぜんぜん違ってくる。

あたりを散歩してるうちにもうすぐ迎えの船がやってくる時間になってきた。次、ベネツィアに来れるのはいつになるか分からないからちょっと名残惜しい。
ところで今日はイタリア中で交通機関のストライキが行われているとのことで、バス、電車、ありとあらゆる乗り物が動かんらしい。今日は電車での移動なので添乗員さんもどうなるかだいぶ気をもんでいた。でも良かったことに私たちが乗る予定の国際線だけはちゃんと動いているそうだ。
ホテルを船に乗って出発して駅に着くと赤や黄色の旗を持った人々が音楽をかけてにぎやかにストをしていた。翌日土曜日は仕事が休みなのでストライキが行われるのも金曜日が多いらしい。音楽にあわせてダンスしたり結構楽しそうにも見える。添乗員さんがイタリアでは学生もストライキをするよと言っていた。

ストライキを見るのは初めてなので珍しいからツアーの人も記念に写真を撮っていた。ストライキはイタリアではよく行われるのでみんな慣れているそうだ。

乗る電車はユーロスター。名前は聞いたことがあった。乗る車両は一車両目なので乗り口までホームを歩くけど、すごく長い電車で一車両目まで行くのに結構歩いた。
11時25分に電車が出発。ベネツィアを後にしてフィレンツェへ。フィレンツェに到着は午後2時を予定。車内では静かに願いますとのことで、テーブルを出して昨日途中だった日記の続きを書く。隣の席のアメリカ人紳士は手紙を書いている。他の人は小さな声で話したり寝たりしてる。電車はガタゴト揺れることもなく静かに走行していた。なかなか快適。
でも後ろの席のイタリア人紳士がひたすら携帯電話でしゃべり続けていて周りの人が迷惑していた。隣のアメリカ人紳士も呆れ顔。その人の後ろに座ってまどろんでた人も起こされてちょっと怒っている。乗客代表で添乗員さんが係りの人に「なんとかして」と言ったら、係りの人に黙らされていた。
なんかイタリアに来て道を歩いていたら、携帯でしゃべりながら歩いてる人をホントに良く見かけた。日本のメール確認しながら歩いてる人を見る感じなのかなぁ。なんかホントにみんな大きな声で良くしゃべっている。
電車の窓からはのどかな農場の風景。そんで時々街の風景。ベネツィアでは一台も見かけなかった車ももう普通に走っている。ぜんぜん知らない駅名のホームを通りすぎていったけど、唯一「ボローニャ」だけ地名は知ってた。
フィレンツェには予定の時間通りに着いた。遅めのお昼。中華料理店だった。ご飯とお箸で食べる食事に少しほっとするが、大皿に盛られたご飯の盛り付けがすごくやけくそ気味だった。店員は空いている時間を利用して、後ろの席でマージャンに興じていた。
昼食後にフィレンツェの超見所の花の聖母教会とミケランジェロのダビデ像のあるシニョーリア広場、ウフィッツィ美術館を案内してもらった。
花の聖母教会のレンガ色のクーポラはルネサンス時代、ブルネレスキが設計したもの。

昔、洗礼堂の扉製作でブルネレスキとギベルティが「イサクの犠牲」をモチーフにコンペで争った。でも審査員が最終的に選んだのがアカデミックな手法のギベルティの作品。ブルネレスキの作品は臨場感があるし力強いけど当時としてはちょっと斬新過ぎたそうだ。審査員はブルネレスキの作品もよかったので、ギベルティと一緒に扉を製作したらと言ったけど、ブルネレスキはそれに同じなかった。ブルネレスキはその後、彫刻から建築・設計の世界に進んで聖母教会のクーポラの設計で大評価されたという。
ブルネレスキとギベルティのうんぬんかんぬんは西洋美術史のI先生に頭に叩き込まれた上、美術特論でもI先生の熱弁を聞いた。あの時「試験に出るから覚えないと」と思って記憶しただけだったのに数年後、その実物を見ることができるとは。
聖母教会の前にある洗礼堂にはギベルティの「天国の門」(レプリカ)がはめ込まれていた。
クーポラの内側は最後の審判が描かれている。最後の審判よりもウッチェロ作のジョン・ホークウッドの騎馬像をじっくり見たかったけど、別個に動くと迷惑がかかるのでちらっと見しかできなかった。ガイドさんの説明を聞きながらサクサクッと見て回って教会を出た。
聖母教会の真横がシニョーリア広場。今も昔も変わらないフィレンツェの行政の中心。大きく立派なレンガ造りの建物は今でも役所として利用されているという。出入り口の近くに複製だけどミケランジェロ作のダビデ像。広場の真ん中のネプチューンがこれまたムキムキ。イタリア来てからムキムキを見すぎて疲れてきた。もっとじっくり時間をかけて見て回れればいいんだろうけど、いい作品を詰め込み見すぎてこの辺で教会とかどれを見ても同じなような気がしてくる。
今日の観光の最後はウフィッツィ美術館。大きな美術館なので全部見るのはとても無理ということで、ルネサンス期の主だった作品を鑑賞することになる。入館人数は500人までと決められているので、美術館に入るにはまず並ばないといけない。でも阪神航空社がうまいことしてくれたのか並ばずに入れた。ただし、館内では入国審査並みの入館チェックがあった。以前、ペットボトルに入った液体を名画にかけた罰当たりな人がいたそうだ。なのでペットボトルは持ち込み厳禁。
美術館から見た夕暮れ時のベッキオ橋。

チマブーエやジョットーと言った初期のキリスト教絵画に始まって、ボッティチェリの「ビーナス誕生」や「春」を見る。他にもダビンチ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、フィリッポ・リッピ、ミケランジェロなどなど美術の教科書で見た名作をたくさ見ることができた。描きかけだけどダビンチの大作「東方三賢者の礼拝」が良かった。まだおつゆ描きぐらいの描き込みなのにすごく存在感があった。
見学したのは3階で2階はダビンチやミケランジェロのデッサン展示。こっちの方が見たかったけどツアーなので難しい。一通り見終えてから少し自由時間があったので戻ってウッチェロの「サン・ロマーノの戦い」をじっくり見た。
夜7時半にホテル近くのレストランで晩御飯。ラザニアと皿からはみ出そうなくらい巨大なTボーンステーキ。席の真横に巨大な骨付きの肉塊が置いてあって、店の人がナタで切り分けたのを焼いて出してくれる。ベネツィアは海の中にあるので魚が主だったけど、ここらは肉料理がおいしいらしい。確かにおいしい肉だったけどあまりにも巨大すぎて肉ばっかり食べたので飽きた。付け合せのホウレンソウのソテーがクタクタに煮すぎて歯ごたえがイマイチ。しかも水気を切ってないのかボトボト。さっと茹でて冷水にくぐらせてぎゅっと絞ればもっとおいしくなるのに。(この店だけホウレンソウはいまいちなのかなぁと思ってたけど他の店もホウレンソウはこんなんだった。)
とにかく一ヶ月分の肉を食べた気になった。
次の日はサンジミニャーノとシエナのオプショナルツアーへ参加する予定だったけど、あんまり人が集まらず催行中止になった。サンジミニャーノ、すごく楽しみにしてたのにがっかりした。でもフィレンツェの街も見所がまだまだたくさんあるから、翌日はフィレンツェをじっくり見て回ろうということでネットカフェで情報収集。教えてgooや2ちゃんねるの画面、めちゃくちゃ懐かしい。
夜10時過ぎにホテルに帰って洗濯して寝る。

今日は10時に出発の予定。朝食をとってからでも時間がまだあるので、最後に雨上がりのベネツィアの街を散歩。ベネツィアでは当たり前のことなんだろうけど、ここは船が移動の手段なので車を一台も見かけなかった。食料や生活必需品は陸地から船で運搬して、ベネツィアに着いたらさらにリアカーに積み替えて各所に運ぶのでやっぱり物価も高くなるらしい。でも一日中車を見ない、車の走る音を聞かないと言うのは結構貴重な時間だと思う。
今朝も狭い道を忙しそうにリヤカーを押す人たちを本当に良く見かけた。ごみの収集も毎日行われていて、こちらもごみ収集カーでなく人力のリヤカーで行われる。
雨のせいかどうかは分からないけど、今朝の運河は昨日と比べると水かさがすごく増えていた。サンマルコ広場では巨大な水溜り。近寄ってみたら雨が降ってできた水溜りでなく、石の隙間から染み出た海水だと分かった。石の隙間からボコボコ水が吹き上がってるのが見て取れた。昨日はハトばかりで一匹も見かけなかったカモメが水溜りの上にたたずんでいる。

リアルト橋より。昨日、晴れた朝に見たのと同じ風景。晴れた時は朝日で壁がオレンジ色ですごくきれいだった。曇りの日はしっとりした感じ。

市場の近くの船着場も水がだいぶ上がってきてた。

市場。晴れたときと曇りのときとでは野菜や果物の色の見え方がぜんぜん違ってくる。

あたりを散歩してるうちにもうすぐ迎えの船がやってくる時間になってきた。次、ベネツィアに来れるのはいつになるか分からないからちょっと名残惜しい。
ところで今日はイタリア中で交通機関のストライキが行われているとのことで、バス、電車、ありとあらゆる乗り物が動かんらしい。今日は電車での移動なので添乗員さんもどうなるかだいぶ気をもんでいた。でも良かったことに私たちが乗る予定の国際線だけはちゃんと動いているそうだ。
ホテルを船に乗って出発して駅に着くと赤や黄色の旗を持った人々が音楽をかけてにぎやかにストをしていた。翌日土曜日は仕事が休みなのでストライキが行われるのも金曜日が多いらしい。音楽にあわせてダンスしたり結構楽しそうにも見える。添乗員さんがイタリアでは学生もストライキをするよと言っていた。

ストライキを見るのは初めてなので珍しいからツアーの人も記念に写真を撮っていた。ストライキはイタリアではよく行われるのでみんな慣れているそうだ。

乗る電車はユーロスター。名前は聞いたことがあった。乗る車両は一車両目なので乗り口までホームを歩くけど、すごく長い電車で一車両目まで行くのに結構歩いた。
11時25分に電車が出発。ベネツィアを後にしてフィレンツェへ。フィレンツェに到着は午後2時を予定。車内では静かに願いますとのことで、テーブルを出して昨日途中だった日記の続きを書く。隣の席のアメリカ人紳士は手紙を書いている。他の人は小さな声で話したり寝たりしてる。電車はガタゴト揺れることもなく静かに走行していた。なかなか快適。
でも後ろの席のイタリア人紳士がひたすら携帯電話でしゃべり続けていて周りの人が迷惑していた。隣のアメリカ人紳士も呆れ顔。その人の後ろに座ってまどろんでた人も起こされてちょっと怒っている。乗客代表で添乗員さんが係りの人に「なんとかして」と言ったら、係りの人に黙らされていた。
なんかイタリアに来て道を歩いていたら、携帯でしゃべりながら歩いてる人をホントに良く見かけた。日本のメール確認しながら歩いてる人を見る感じなのかなぁ。なんかホントにみんな大きな声で良くしゃべっている。
電車の窓からはのどかな農場の風景。そんで時々街の風景。ベネツィアでは一台も見かけなかった車ももう普通に走っている。ぜんぜん知らない駅名のホームを通りすぎていったけど、唯一「ボローニャ」だけ地名は知ってた。
フィレンツェには予定の時間通りに着いた。遅めのお昼。中華料理店だった。ご飯とお箸で食べる食事に少しほっとするが、大皿に盛られたご飯の盛り付けがすごくやけくそ気味だった。店員は空いている時間を利用して、後ろの席でマージャンに興じていた。
昼食後にフィレンツェの超見所の花の聖母教会とミケランジェロのダビデ像のあるシニョーリア広場、ウフィッツィ美術館を案内してもらった。
花の聖母教会のレンガ色のクーポラはルネサンス時代、ブルネレスキが設計したもの。

昔、洗礼堂の扉製作でブルネレスキとギベルティが「イサクの犠牲」をモチーフにコンペで争った。でも審査員が最終的に選んだのがアカデミックな手法のギベルティの作品。ブルネレスキの作品は臨場感があるし力強いけど当時としてはちょっと斬新過ぎたそうだ。審査員はブルネレスキの作品もよかったので、ギベルティと一緒に扉を製作したらと言ったけど、ブルネレスキはそれに同じなかった。ブルネレスキはその後、彫刻から建築・設計の世界に進んで聖母教会のクーポラの設計で大評価されたという。
ブルネレスキとギベルティのうんぬんかんぬんは西洋美術史のI先生に頭に叩き込まれた上、美術特論でもI先生の熱弁を聞いた。あの時「試験に出るから覚えないと」と思って記憶しただけだったのに数年後、その実物を見ることができるとは。
聖母教会の前にある洗礼堂にはギベルティの「天国の門」(レプリカ)がはめ込まれていた。
クーポラの内側は最後の審判が描かれている。最後の審判よりもウッチェロ作のジョン・ホークウッドの騎馬像をじっくり見たかったけど、別個に動くと迷惑がかかるのでちらっと見しかできなかった。ガイドさんの説明を聞きながらサクサクッと見て回って教会を出た。
聖母教会の真横がシニョーリア広場。今も昔も変わらないフィレンツェの行政の中心。大きく立派なレンガ造りの建物は今でも役所として利用されているという。出入り口の近くに複製だけどミケランジェロ作のダビデ像。広場の真ん中のネプチューンがこれまたムキムキ。イタリア来てからムキムキを見すぎて疲れてきた。もっとじっくり時間をかけて見て回れればいいんだろうけど、いい作品を詰め込み見すぎてこの辺で教会とかどれを見ても同じなような気がしてくる。
今日の観光の最後はウフィッツィ美術館。大きな美術館なので全部見るのはとても無理ということで、ルネサンス期の主だった作品を鑑賞することになる。入館人数は500人までと決められているので、美術館に入るにはまず並ばないといけない。でも阪神航空社がうまいことしてくれたのか並ばずに入れた。ただし、館内では入国審査並みの入館チェックがあった。以前、ペットボトルに入った液体を名画にかけた罰当たりな人がいたそうだ。なのでペットボトルは持ち込み厳禁。
美術館から見た夕暮れ時のベッキオ橋。

チマブーエやジョットーと言った初期のキリスト教絵画に始まって、ボッティチェリの「ビーナス誕生」や「春」を見る。他にもダビンチ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、フィリッポ・リッピ、ミケランジェロなどなど美術の教科書で見た名作をたくさ見ることができた。描きかけだけどダビンチの大作「東方三賢者の礼拝」が良かった。まだおつゆ描きぐらいの描き込みなのにすごく存在感があった。
見学したのは3階で2階はダビンチやミケランジェロのデッサン展示。こっちの方が見たかったけどツアーなので難しい。一通り見終えてから少し自由時間があったので戻ってウッチェロの「サン・ロマーノの戦い」をじっくり見た。
夜7時半にホテル近くのレストランで晩御飯。ラザニアと皿からはみ出そうなくらい巨大なTボーンステーキ。席の真横に巨大な骨付きの肉塊が置いてあって、店の人がナタで切り分けたのを焼いて出してくれる。ベネツィアは海の中にあるので魚が主だったけど、ここらは肉料理がおいしいらしい。確かにおいしい肉だったけどあまりにも巨大すぎて肉ばっかり食べたので飽きた。付け合せのホウレンソウのソテーがクタクタに煮すぎて歯ごたえがイマイチ。しかも水気を切ってないのかボトボト。さっと茹でて冷水にくぐらせてぎゅっと絞ればもっとおいしくなるのに。(この店だけホウレンソウはいまいちなのかなぁと思ってたけど他の店もホウレンソウはこんなんだった。)
とにかく一ヶ月分の肉を食べた気になった。
次の日はサンジミニャーノとシエナのオプショナルツアーへ参加する予定だったけど、あんまり人が集まらず催行中止になった。サンジミニャーノ、すごく楽しみにしてたのにがっかりした。でもフィレンツェの街も見所がまだまだたくさんあるから、翌日はフィレンツェをじっくり見て回ろうということでネットカフェで情報収集。教えてgooや2ちゃんねるの画面、めちゃくちゃ懐かしい。
夜10時過ぎにホテルに帰って洗濯して寝る。
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