よ日記

イタリア旅行4日目 一日中ベネツィア

朝7時半に起きてご飯を済ませてからすぐ朝市へ。リアルト橋を渡ったところの広場で朝市を毎朝やっている。だいたい朝7時からお昼ごろまで魚や野菜の店が並ぶという。

朝のリアルト橋からのベネツィアの街の眺めは清々しかった。ベニス 朝 リアルト橋から


市場ではパプリカやズッキーニ、唐辛子やいろんなハーブ、小さな玉ねぎやブロッコリーがとがったみたいな見たこともない野菜が色とりどりに並べられていた。他にもオレンジ、洋ナシ、イチゴ、ブドウ、ざくろといった果物類も豊富。柿まで売られていた。トマトひとつとっても極小のからボコボコのコブだらけのものまで様々。

リアルト橋を渡ったところ。朝なのでシャッターが閉まってるけど昼はアクセサリーや土産物を売る店になってすごく賑わっていた。
ベニス 朝

朝市の入り口。
ベニス 朝市


たくさんある八百屋さんのうちの一軒。栗やピーナッツなんかも扱っていた。
ベニス 朝市やおや


魚屋さんの方は、タイ、クエ、舌平目、ヒラメ、鰯、ヒメチといった日本でおなじみの魚のほかクモガニ、ボラ、タコ、墨で真っ黒になったイカなどなど。海老やシャコもぴちぴち跳ねているし、ぶつ切りになったカジキやアンコウはちょっと珍しかった。貝類もアサリ、ムール貝、ホタテ、とこぶし(?)、名前の分からない巻貝、マテ貝なんかが山盛りになっている。みんな新鮮。アドリア海産。市場のの兄さん、おっちゃんたちは口笛や鼻歌を歌ったりして仕事をしている。

墨で真っ黒なイカ。
ベニス 朝市いか

カジキや見たこともない魚。
ベニス 朝市かじき

皮を剥がれた魚。サメなのかなぁ。
ベニス 朝市さめ

市場の前の船着場。街には車が走ってないので水運を利用。
ベニス 朝市の船着場

聖マルコのシンボルライオン彫刻。市場にもあった。
ベニス ライオン

市場の近くのなんかの建物。満ち潮どきで水が上に上がってきてる。縁台を出してみんなその上を歩いてた。宿泊したホテルにもこの縁台があったし、サンマルコ広場も水が上に上がってきたら広場に縁台をだして観光客はその上を歩くらしい。縁台もそれだけ大きくないから水が上がった広場は大分混雑すると添乗員さんが言っていた。
ベニス 満ち潮


レストランの人が朝、ここに食材を買い付けに来るらしい。地元の人も犬を連れて買いに来ていた。市場横のハシケでは野菜を満載した船が止まっていて、横では近所の人っぽいおじさんがつりの仕掛けを作っている。おじさんの友達みたいな人が「何釣るの?」っていう感じで話しかけていた。市場は魚屋や八百屋の他にも肉屋やドライフルーツ、パスタなどを扱う乾物屋があった。

路地に入ると洗濯物を干してた。
ベニス 路地の洗濯物


ちょっと日も高くなってきたので歩いてサンティシマ・ジョバンニ・エ・パオロ教会へ。名前が長い教会だけど、教会の前にベロッキオのコッレオーニ騎馬像があるというので是非見てみたい。でも道がよく分からないので迷う。道が細くて入り組んでるが、路地の風景も角を曲がるたびに変化があって面白いので迷うのも楽しい。迷った先に静かなたたずまいの教会と広場があった。ベニス 広場
ちょうど広場の真ん中にベンチがあったので腰掛けて現在地を地図で確認していたら猫がやってきてひざの上に乗っかった。まん丸に太った猫。向かいのベンチで井戸端会議してるおばあさんの飼い猫かな?赤い首輪には迷子になった時のための携帯番号の小さなメモが結び付けられていた。人のひざの上があったかくていごごち良いのかひざから動こうとしなかった。
ベニス 猫

また別の教会の前では野良猫ハウスがあってブチ猫親子が3匹日向ぼっこしていた。この猫も丸かった。でも触ろうと思って近寄ったら「シャーッ!」と言って逃げた。
ベニス 教会広場と猫ハウス


ベネツィアの路地は入り組んでる風景が面白いけど、道路の石畳には犬のフンとシッコがいたるところにある。うっかりすると踏みそう。犬連れて散歩してる人は結構いるけどみんなウンコ袋を持っていなかった。

迷いに迷って見つけた大通りに出ると昨日見学したドゥカーレ宮殿に戻っていた。宮殿は目的地とは正反対の方向なのでまた路地を引き返した。道が細くて分かりにくかったけど、次は何とか到着。細い道を歩いていると教会に行くっぽい人たちが同じ方向に向かって歩いていたので付いていった。小道を抜けたところに大きな教会が見えたときはほっとした。

教会の広場の真ん中にはダビンチの師、ベロッキオ作の有名なコッレオーニ騎馬像がある。なんかベネツィアの傭兵隊長だったとか西洋美術で習ったけど忘れた。ただ、西洋美術史のI先生が「コッレオーニと言うのは睾丸と言う意味で力の象徴です。コッレオーニの紋章は3つの睾丸がデザインされています」と熱く語っていたのはよく覚えていたので紋章を確認。ソラマメみたいなのが3つならんだ紋章だった。
逆光気味でよく像の細かいところが分からないので背伸びしたりして像のあたりをウロウロしていると、教会前の運河に真っ赤なバラを満載したゴンドラが乗り付けてきた。騎馬像は結局良く見えないので教会の中に入ることにした。拝観料は一人2.5ユーロ。

祭壇横のステンドグラス。
ベニス 教会のステンドグラス

ベッリーニの祭壇画を見ていたら、さっきゴンドラに満載していた真っ赤なバラが教会の中に入ってきた。バラに見とれてて気にかけなかったけど、バラの下には棺があった。棺の後には喪服の人々。紫色の法衣を着た神父さんが棺を迎え入れるとお葬式が始まった。神父さんが何かしゃっべっている。時々神父さんの合図で皆立ち上がってアーメンを唱えていた。荘厳な雰囲気。他の主な絵画や彫刻を邪魔にならないように見て、そっと教会の外に出た。ベニス 教会のろうそく


パオロ教会を出るとちょうど12時前。お昼にしようかということで、リアルト橋のたもとにあるレストラン(アッラ・マドンナ)に入った。ちょっと場所が奥まったところにあって入り口が分かりにくかったけど日本語メニューがあるし、味も良いのでお勧めらしい。仕入れも確かとの事。川辺に椅子やテーブルを置いたレストランはいかにもベネツィアらしい感じがするけど、だいたいが冷凍モノと聞いた。

シーフード盛り合わせ、トマトのラビオリ、マトダイのグリル、アサリの蒸し物、鰯のフライを注文。どの料理もレモンのぶつ切りがついていた。味付けはオリーブオイルがかかってるぐらいでとてもあっさり。前菜のシーフードはイイダコが入っていた。イタリア人、タコ食べるんか。茹でたシャコがおいしかった。全部で68ユーロ。高けぇ。
私たちが店を出るころにはお客さんで満席になっていた。
ベニス 昼食


ここのレストランで面白かったのが店内の片隅の長テーブルで海老の殻をむいていたおじさんたち。開店早々店に入ったのでお客はうちらだけかと思ったら、おっちゃんが5人ほどもう店に入っていて、しゃべりながらひたすら海老をむいていた。海老の殻がテーブルに山盛りで「どんだけ海老好きやねん」と思って見てたら店員さんがやってきて、持ってたスコップで海老の殻山を掃除しだすとおじさんたちもどこかに行ってしまった。後で聞くと、海老をむく為に雇われている方々らしい。店の開店当初はこういう風景が見られるとのことだ。

アッラ・マドンナのある通り。一階より二階の方が道路にせり出してきている。一階よりも二階が広いなんて変な造りじゃのう。二階は木で支えていた。ベニス マドンナ近くの家


ご飯を済ましてから大信者会へ行く。一人7ユーロ。ベネツィアの商人や貴族と言ったお金持ちが慈善事業を行うために作った組合が信者会らしい。その組合員が信仰心を表すために豪華な集会場を造ったとかなんとか。建物は16世紀のもの。中はティントレットが20年かかって描きあげた56枚の天井画の大作が大広間に飾ってある。絵の周りは絵に負けないぐらい豪華な金の装飾。壁にはすごく怖い形相をした一般市民風の木彫り彫刻。上を見続け首が痛い。絵の中の人物はどの人もええ体。その上みんな大振りなポーズだ。大信者会の前では黒犬を連れたギター弾きがいてカントリーロードを歌っていた。

ついでに信者会前のフラーリ教会にも寄ってみる。ティッツィアーノの聖母被昇天が有名だけど、その横にあった絵でセバスティアヌスの隣に描かれたじいさんの足がつるっとしていてセクシーだったのが記憶に残った。聖母被昇天の絵の前は白いユリの花がたくさんお供えされていた。教会の中はユリの花のいい香り。黒い大理石で造られた大きな黒人の彫刻にはおどろかされた。あと、巨大な△型の大理石の真ん中にドアが彫刻された不思議な壁面があった。△の前には眠るライオン像。その横には「今日、野球できへんわ」と言う感じでバットを持ってうなだれる天使の彫刻。字が読めないので何を表したのか良く分からないけど、ライオンや天使の表現がリアルで生きているようだった。ベニス 野球できない


この辺でトイレに行きたくなってきた。バールに入るのもアレだしホテルに戻るにしても遠い。困ったと思って歩いているとアカデミア橋(木製)のたもとに公衆トイレがあったので利用した。トイレ入るのに1ユーロ。お金を機械に入れるとバーが下がって中に入れる。出るときは横の赤いボタンを押す。使い方が分からずトイレに閉じ込められた。

アカデミア橋を渡ってサンマルコ広場に戻ってきた。ちょうど島をぐるっと一周した感じ。サンマルコ広場のハトに餌をやる。ハトがアホほど寄ってくる。あっという間にハト人間になってしまった。ハトの重みで服がずれる。広場のあちこちから餌を手にした人がハトの襲撃にあって悲鳴を上げる声を聞いた。
ハト、よく見たら顔怖い。
ベニス 怖いハト

ハト使い。ハトの重みで服が着崩れた。
ベニス ハトよち

ハトの襲撃を受ける人。
ベニス ハト群

ハトが去ると、手がハト糞と引っかき傷だらけになっていた。

ハト糞まみれで広場の96メートルの鐘楼にエレベーターで登る。晴れているので見晴らしがよかった。街の屋根が全部赤レンガ。徹底的に赤レンガ。
ベニス 町の風景 上から

サンマルコ寺院のモザイク。
ベニス サンマルコ寺院


切り売りのピザを食べているときに、手持ちのお金を確認したら残り820ユーロ。旅が始まって4日目。ベネツィアにきてゴンドラ乗ったり教会を拝観してるうちに結構使ってしまったようだ。今後の日程のオプション参加費で、サンジミニャーノとポンペイ遺跡へ行くのに560ユーロは絶対必要。手持ち金から560ユーロ引くと残りのお金は260ユーロ。残り5日間、この260ユーロでご飯代やら何もかも出さないといけないことに気づいた。ちょっとヤバイ。
ちょうど目の前にクレジットカードから現金を下ろせる機械があったけどいまいち使い方が分からずエラーがでてしまう。しかもベネツィアはレートがとても悪かった。1ユーロが180円もする。途方にくれていたらちょうど添乗員さんにばったり会った。「クレジットカードで現金下ろすとレートも悪いし、機械がたまにカードを返してくれないことがあって危険だから買い物はみんなカードでした方がよい」と助言してもらった。現金にしたいんだったらフィレンツェでレートのいい両替屋を教えるよと言ってくれたのでほっとした。旅先でお金に困ることほど心細いことはない。(海外旅行するとき、支払いは現金じゃなくカードが普通と後で知った。でもこのときは知らなかったのでめちゃくちゃ焦った)

ほっとしたところで6時半。もうあたりは真っ暗。ホテルのレストランが一杯だったので外で夕食をとった。ホテル近くのセンピオネというレストラン。海の幸の盛り合わせ、海老のボイル、ミックスサラダ、野菜のペンネ、クモガニのサラダ。味はそこそこだったけどお会計は85ユーロもした。改めて高けぇよ。添乗員さんの言ったとおりカードで払った。

このレストランも日本語メニューがあったけど、メニューの下のほうに「材料がないときは冷凍を使います」と書いてあった。きちんとしたところは自己申告してるらしい。ベネツィアはもう今日で最後なので時間の許すかぎりうろうろ。リアルト橋や夜のサンマルコ広場を見たくて再び訪れたりした。

朝市行った時は閉まってた、リアルト橋付近の通り。夜も賑わっている。ベニス 夜のにぎわい


ホテルに戻ると9時半を過ぎていた。一日中歩き通したのでクタクタ。でも心地よい疲れ。日記を書きながら机に突っ伏してそのまま寝てしまった。

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